大河ドラマ「どうする家康」瀬名姫殺害の謎を解く

2023夏ドラマ

家康が遂に信長の呪縛から逃れる好機が訪れます。

7月23日第28回大河ドラマ「どうする家康」のサブタイトルは「本能寺の変」です。

今回、信長を討つのか?救うのか? 家康がどう動くのか? 

放送が楽しみですね。

ここで、振り返っておきたいのが前半のクライマックス瀬名(築山殿)の殺害。

これこそが、信長への反逆心を家康が抱く原因となった出来事です。

大河ドラマ「どうする家康」第28話放送を前に、瀬名姫殺害の謎を解きます。

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大河ドラマ「どうする家康」前半のクライマックスは瀬名殺害だ!

           出典: YouTube – 瀬名姫殺害の謎を解く -より引用

2023年1月8日からスタートしたNHK大河ドラマ「どうする家康」

予告で明らかなように1話から桶狭間の戦いや今川義元が戦死するシーンがありました。

しかし、もっと衝撃的なのは第25回で徳川家康(松本潤)の正室・瀬名(有村佳純)が自害し家康の手の者により介錯されるシーンがあったということです。

これは間違いなく1579年9月19日に起きた歴史上の事実です。

これまでの家康の闇の部分として戦国ドラマではあまり描かれなかった妻殺害の謎が明らかにされます。

そこで大河ドラマ「どうする家康」の放送開始前に家康(松本潤)の正室・瀬名(有村佳純)殺害の詳細と謎を解き明かします。

家康が正妻の瀬名(有村佳純)を殺害???

出典:大河ドラマ「どうする家康」 – NHK公式ホームページより

戦国時代のまっただ中に弱小国河内の領主の跡継ぎとして生まれ、織田の捕虜になったり今川の人質となったり奇数な運命に翻弄され続けた徳川家康が、武家の最高位である征夷大将軍として全国制覇を成し遂げ280年続く平和な江戸幕府を築くまでを描いたドラマ「どうする家康」。

序盤は今川義元が支配する駿府にあって悩めるナイーブなプリンス家康が、心優しく強い心根をもった妻の瀬名に支えられながら過ごす日々が描かれます。

瀬名は今川義元の家臣・関口氏純の娘で太陽のように明るく朗らかな性格。ひと回りも家康よりお姉さんだったという説もある瀬名姫。

関口家は代々今川家の一門とされ、瀬名は今川義元の側室となった後、関口氏純に嫁したという説もあり、その場合、家康は2人の封建領主のお古を宛がわれたことになるのです。

ところが、家康にとって運命が一転するのは織田信長と今川義元がぶつかり合った桶狭間の戦いからでした。家康は今川軍の一部隊として参戦したのですが、双方互角の戦いが信長の奇襲大作戦によって大きく動きます。なんと信長の精鋭部隊が今川軍の正面突破を図り、数度の激戦の後、義元の首を取ったのです。

そこから今川軍は総崩れとなって、家康の率いる河内の武士団も信長に服します。

苦慮熟慮はあったものの家康は今川を裏切り、信長の先兵として今川の支配下にあった東海地方を攻め始めたのです。

現在の浜松あたりまで占領した家康に、信長は岡崎城主という地位をあたえたのです。

そこに、正妻の瀬名や長男の信康を招き入れてかつての河内国の大名となった家康でした。

ところが、そんな家康に信長は浜松城の守備する任務の命令を下します。

妻や息子と離れて戦争の最前線で過ごす寂しい家康の心を埋めてくれたのは、側室のお愛の方(広瀬アリス)でした。底抜けに明るく優しい姉御肌のお愛の方、家康の心を掴むのにはそう時間は必要ありませんでした。

一方、岡崎城に取り残された瀬名は築山殿と名を代えて地元の家臣たちとも馴染もうとしましたが、元は今川方の子孫。代々敵として戦ってきた河内の武士団にとっては親しめるはずもありません。

その上、息子の信康が政略結婚した織田信長の娘・徳姫(久保史緒里)とは対立するばかりで居心地の悪い生活でした。

頼りは実家の関口家以来、ずっと使えて来てくれたたね(豊島花)だけでした。

その上、息子の信康と徳姫の間に息子が生まれなかったことで、瀬名は信康にに側室を2人も設けます。激怒した徳姫と瀬名の間に深い対立が生じたのです。

また信康自身も家臣や民に対する横暴な態度が目立ち、信頼を失っていました。

このタイミングで徳姫は父の信長に、築山殿と信康の罪状を訴える十二ヶ条の訴状を書き送り 、事態は決定的な方向へと向かいました。

 その十二ヶ条の訴状とは、

 ① 築山殿は、私と信康様との仲を裂こうとする。

 ② 築山殿は、女子しか生んでない私の事を「役立たず」と言う。

 ③ 築山殿は、男子は妾に生ませればよいと、武田関係者の妾を用意した。

 ④ 築山殿は、浮気相手の減敬を通して武田と繋がっている。

 ⑤ 武田勝頼は、信康を味方にし、織田・徳川滅亡後は信康を領主とし、築山殿は武田の武将・小山田と結婚させると言っている。

 ⑥ 信康は、気が荒く、私に情報を提供してくれた侍女を、私の目の前で「このおしゃべり女め」と言って殺し、さらにその口を裂いた。

 ⑦ 信康は、踊りが好きで、踊りが下手な者を射殺した。

 ⑧ 信康は、鷹狩で獲物がなかったのを出逢った僧のせいにし、その僧の首と馬を縄で繋ぎ、馬を走らせて殺した。

 ⑨ 武田勝頼は、信康を味方にしたいと言っているので油断しないように。

 ⑩ 築山殿は、金使いが荒く、贅沢三昧な暮らしをしている。

 ⑪ 築山殿は、武田勝頼に 織田信長と徳川家康を殺して欲しいと言っている

 ⑫ 近頃岡崎城下で踊りが流行して、風紀が乱れているのは、城主の信康が愚公だからだ。

というもので、これを読んだ織田信長は激怒し、信康と築山殿に自害を迫るようによう家康に命じたと伝えられています。

史実では、築山殿は事態が差し迫っていることを感じて家康のいる浜松城へ向かいます。ところが浜松近郊の佐鳴湖を渡ったところで、護衛のはずの家康が遣わした家臣の岡本時仲と野中重正によって自害をせまられ、築山殿が自害を拒んだ事から首を切られて殺害 されます。

ドラマでは、築山殿は自害、伊賀の忍びの者が介錯をしてとどめを刺すという展開に変更されていました。

史実に戻れば、その首は石川義房によって信長の元に運ばれ検視が行われたといいます。

余談ですが、 岡本時仲と石川義房の一族は、この事件の直後、流行病に感染し全員急死したとの伝説があります。

ぜったい築山殿の祟りに違いありません。都市伝説ですがね。

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家康が瀬名(築山殿)と長男の信康を殺した理由

         

出典:大河ドラマ「どうする家康」 – NHK公式ホームページより

では、何故家康はかつて愛した妻瀬名と実の息子の信康を殺す決断をしたのでしょうか?

もちろん、織田信長の命令は家康にとって絶対なものでしたが、身内の死罪を庇い助けた様子もありません。

この理由には、諸説あるのですが、

 ①家康と築山殿との不仲説

 ②信長への過剰な配慮説

 ③家康と信康との不仲説

ただし、築山殿との不仲説はでっち上げられた築山殿と中国人医師減敬との浮気を元に考えられたデマと思われるため、あり得ない説です。

信長への過剰な配慮説についても、当時家康は信長から厚い信頼を得ていて、その必要はなかったと思われ考慮に値しません。

むしろ、信康の行状は訴え文にあったとおり尋常ではなかったと伝えられ、岡崎の武士団は信康に反旗を翻しそうだったことから先手を打って、家康は信康を処断することにしたというのが真相です。

復讐が復讐を呼ぶ

        

出典:大河ドラマ「どうする家康」 – NHK公式ホームページ

さて、ここで忘れてはいけないのが、ドラマに登場する築山殿の侍女・たね(豊島花)の存在です。

たねは、築山殿が佐鳴湖畔で家康の家臣に殺害された際に、湖に入水した河合某の娘とも伊那忠基の娘とも伝わる人物なのか? あるいは家康の側室・西郷殿の毒殺に関わる人物なのか?

あるいは亡霊なのか?

だとすれば、築山殿の篤姫や信長、あるいは家康に対する怨念の象徴だとも思われ、大変重要な役柄だとも言えます。

「どうする家康」序盤のキーパーソンは?

            

画像出典:築山殿 – Wikipediaより

こうしてみると、2023年の大河ドラマ「どうする家康」は従来の苦労して天下を統一した家康像とはまたちがった、闇の多い人物・徳川家康を描くことになるのかなあと思います。より

その第一の犠牲者となるのが、「どうする家康」前半のキーパーソン家康の正妻・瀬名ということです。

2022年北条義時が地方の領主の4男坊の息子から、天下を支配する鎌倉幕府の執権として君臨し有力御家人を次々と葬り去ってゆく男へと変貌する人物を大河ドラマは描きました。

そして、2023年またもや人格を代え生き抜くヒーローが大河で見られるのです。

                

まとめ

青春期の家康を描くのに瀬名の存在は避けて通れません。忍従の日々の中で瀬名は家康にとってかけがえのない愛の対象がったことでしょう。

その瀬名を家康が家臣を使って殺害するシーンは2023年の大河「どうする家康」前半の最大のクライマックスと云えるのです。

そしてそれこそ、明智光秀に先を越されてしまいましたが、家康が信長を討とうと決心した原因となった事件だったのでした。

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